(ブルームバーグ):トランプ米大統領は17日、2026年国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)観戦チケット保有者を対象とする優先ビザ(査証)制度を新設すると発表した。大会開催に伴い見込まれる多数の外国人来訪者に対応するのが狙い。
大統領によると、ビザ取得に長い待ち時間が予想されるW杯チケット保有者に対し、手続きを迅速化する「優先予約システム」を創設する。
この制度は国務省主導で導入されるもので、FIFAを通じてチケットを購入したファンに対し、ビザ面接を優先的に受けることができるようになるとFIFAは説明。優先面接は2026年初めに利用可能になる見通し。
トランプ氏は「世界中のサッカーファンが適切に審査され、来夏に容易に米国を訪れることができるよう」国務省と国土安全保障省が取り組んだと説明した。
2026年のW杯は米国、メキシコ、カナダの3カ国共催で行われる史上初の大会となる。米国では観光需要の高まりや開催都市での経済効果が見込まれる。
米大統領執務室でトランプ氏と面会したFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、「安全とセキュリティーの確保は成功するW杯の最優先事項だ」と語った。
大統領の発言は、W杯に関するホワイトハウス作業部会の会議後に行われた。同部会はW杯を取り巻く運営面とセキュリティー上の課題に対処するため大統領令によって設立された。大会の企画、運営、実施において、さまざまな連邦機関間の調整に重点を置いており、トランプ氏が座長を務めている。
原題:Trump Says US Is Creating Priority Visa System for World Cup (1)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.