日本語より先に「安心・安全」“多国籍小学校”の教え
この学校では約350人が外国にルーツを持っていますが、そのうち184人が日本語の指導を必要としています。

そして、その人数は各地で増加傾向。全国で公立学校に通う外国籍の子どもは約14万人いますが、日本語の指導が必要なこどもは、約5万8000人と10年ほどで2倍になっているのです。

南吉田小学校 金子正人校長
「ここが国際教室の初期指導クラスといって、最近日本にやってきた子どもたちの日本語の初期指導をするクラス」
こちらは学年ごと少人数で日本語を学ぶ国際教室です。この日勉強していたのは5年生のネパール人の女の子。
漢字の読み方から書き取りまで、日本語の基礎を学んでいきます。
5月に来日したばかりで、まだ日本語があまり話せません。それでも…
小川キャスター
「南吉田小学校のどんな所が好きですか?」
先生
「ネパール語で話す?日本語で言う?勉強何好き?給食何好き?体育好き?音楽好き?友達好き?」

5月ネパールから来日した児童
「全部好き」
国際教室の教諭は、日本語よりまず先に教えることがあるといいます。

南吉田小学校 藤川美穂教諭
「ある日突然、日本に連れて来られるんですね、保護者の方の都合で。自分の国では今まで自分の言葉で色々な事ができて、友達もいて。その人たちが『じゃあ日本に行くよ』って来て、怖いと思うんですね、そんな生活。ここで初期指導でやっていることは、まずは子どもの『安心・安全』。日本語はその次でもいいと思う」
日本語よりもまず「安心・安全」。そんな学校に通う子どもたちは…

日本と中国にルーツを持つ児童
「みんなで楽しめる」
フィリピンにルーツを持つ児童
「みんなが色々な個性を持っている」
日本人の児童
「色々な子と交流したり話すのが(楽しい)」
そして、教室でたびたび目にしたのが助け合う姿です。理解できるまで説明したり、緊張する友達の肩に手を添え…

中国ルーツの児童
「美味しかったです」
中国から4月に来日した児童
「美味しかったです」
中国ルーツの児童
「これで」
中国から4月に来日した児童
「これで」
中国ルーツの児童
「お話を」
中国から4月に来日した児童
「お話を」
中国ルーツの児童
「終わります」
中国から4月に来日した児童
「終わります」