外国人の人口は2070年に1割を超えると言われ、今の子どもたちが働き盛りになるころ、日本は本格的な多国籍社会を迎えることになります。必要となるのが、互いの国・地域への理解。そのカギとなるのが教育ですが、“将来の縮図”とも言える学校を取材しました。
“多国籍小学校”の授業とは?児童の6割が外国ルーツ
神奈川県・横浜市にある南吉田小学校。約580人が学んでいるのですが…

小川彩佳キャスター
「階段の前面を見てください。先生、掃除、体操服など、学校にまつわる身近な言葉が色々な言語で貼られています。日本語・中国語・英語で書かれています」
6割の子どもが、外国にルーツをもつ“超多国籍”な公立の小学校なんです。
地元には様々な国・地域のコミュニティがあるほか、商店街には各国の商品が並ぶなど、外国人にとって生活しやすい環境。
中華街が近いため中国の子どもが多くいますが、フィリピンやタイ、パキスタン、オランダなど18の国と地域にルーツを持つ子どもたちが学んでいます。
小川キャスター
「算数の授業中だということです。担任の先生と、もうひと方の先生が子どもたちの横に座って、つきっきりで授業をしています」
日本語での授業についていけない子どもを、英語や中国語などでサポートする外国語補助指導員です。他にも10人以上のボランティアなどが学校を支えています。

補助指導員
「seven minus one equals(7引く1は?)」
ネパールルーツの児童
「6」