(ブルームバーグ):サッカーの元日本代表で、ベンチャーキャピタルのX&KSKを率いる投資家としても知られる本田圭佑氏は日本企業について、意思決定のスピードが依然として「遅過ぎる」と見ている。
本田氏は14日、日本取引所グループなどがシンガポールで開催したイベントで、日本企業は変わろうとしているが、組織が大きいこともあり、意思決定のやり方が「どうやれば変わるのかが分かっていない」と発言。伝統的な企業ほど判断が遅く、「例えば、500万ドル(約7億7000万円)投資する時に1週間以内に意思決定ができなければ、他の投資家に負けてしまう」と述べた。
また、選手時代と現在とではどちらの収入が多いかとの質問に対し、「単純にサッカー選手時代の給与と投資収益との比較では、投資の方がはるかに大きい」と苦笑しながら答えた。一連のやり取りは全て英語で行われた。
未上場企業で企業価値が100億ドルを超すデカコーンを日本で初めて誕生させるため、本田氏が昨年立ち上げたベンチャーファンドは国内外投資家から153億円をの資金を集め、既に10社以上に投資している。尿検査によるがん診断サービス「マイシグナル」を提供するCraif(東京都文京区)はその1社で、本田氏は同社の社外取締役を務めている。
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