高市総理は14日、石破政権が掲げた最低賃金を「2020年代に1500円」とする目標について、「いつまでに幾らと申し上げるわけにはいかない」として事実上、撤回しました。

立憲民主党 古賀之士 参院議員
「時給1500円を目指すという内閣もたしかあったように記憶しておりますけれども、それがもう今はないという考え方でよろしいんでしょうか。明確な数字を上げていくということをですね、是非努めていただきたいと思いますが、高市総理いかがでしょうか」
高市総理
「責任を持って、国民の皆様に数字をお示しするということを考えますと、今、必ず、いつまでに、幾らということを申し上げるわけにはいかない」

高市総理は、最低賃金をめぐり、「これまで示された目標より高くなる可能性もあるし、外的要因で難しい場合もある」と強調し、「いつまでに幾らとは申し上げられない」と話し、石破政権掲げた「2020年代に全国平均1500円」とする目標を事実上、撤回しました。

高市総理
「1500円、これが出た時、地方の事業者から相当な不満の声が上がりました。政府は数字だけ出して、丸投げかと。自分たちが賃金を支払うんで、国が支払ってくれるわけじゃないじゃないかと」

高市総理は、まずは企業が賃上げできる環境作りに取り組むとしています。