(ブルームバーグ):オリンパス株は10日、一時前営業日比15%高の2154円と、2019年11月7日(約20%)以来の日中上昇率となった。同社は7日、7ー9月期(第2四半期)決算と同時に、約2000人の人員削減や財務目標値を含む新たな経営戦略を発表した。
週明けの東京市場では、新しい経営戦略を好感する動きになっている。SMBC日興証券アナリストの徳本進之介氏は7日付メモで、「約2000のポジション削減はサプライズだ」とした上で、経営戦略の中で掲げられた財務目標については慎重な見方の同証券とおおむね同水準だと評価した。
シティグループ証券のアナリスト、芝野正紘氏は英文メモで、通期の営業利益予想が据え置かれたことは株価にポジティブだと指摘。その上で成長戦略についても、一部投資家から「物足りない」との見方があるかもしれないが、新たに株を売却する理由は見当たらないとした。
同社が公表した経営戦略では、29年3月期までに前年比5%の売上成長などを目指すとされた。段階的な増配と投資機会などを考慮した上で機動的な自己株取得も検討する。
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