(ブルームバーグ):ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は7日、最近の翌日物資金調達市場で見られるボラティリティーは、連邦準備制度が望ましいとする準備金水準に近づいている兆しだと述べた。
同総裁はフランクフルトでの会議向けに準備された講演テキストで、「最近のレポ市場における持続的な圧力や、準備金が潤沢な状態から十分な状態へと移行していることを示すその他の兆候に基づくと、十分な準備金水準に達するまで、そう長くはかからないと私は予想している」と述べた。
ウィリアムズ氏は、フェデラルファンド(FF)金利を目標レンジで維持するうえで、常設レポファシリティー(SRF)などの短期流動性の供給手段が引き続き「極めて重要な役割」を果たすとの見方を示した。同総裁は「SRFは今後もこうした形で積極的に活用され、マネーマーケット金利の上昇圧力を抑制し続けると確信している」と述べた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は先週、バランスシートのランオフ(償還に伴う保有証券減少)を12月1日で終了すると明らかにした。
ウィリアムズ総裁によれば、バランスシート縮小停止の決定は「明確な市場動向の兆し」に基づいていると説明。2022年に始まったランオフを経て、準備金は望ましい水準に達しており、「計画通りに機能している」と語った。
先週の0.25ポイント利下げ決定についての言及はなかった。
原題:Fed’s Williams Says Bank Reserves Close to Key ‘Ample’ Level(抜粋)
(第3段落以降を加えます)
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