(ブルームバーグ):パーソナルケア製品などを手掛けるファイントゥデイホールディングスは、東京証券取引所への上場手続きを延期した後、経営支配権の譲渡につながり得るだけの株式売却を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者によれば、CVCキャピタル・パートナーズが出資するファイントゥデイは、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社や業界他社を含む潜在的な買い手の関心を探り始めている。非公開情報を理由に関係者は匿名を条件に語った。
ファイントゥデイは先月、市場環境の悪化を理由に国内外での株式の募集と売り出しの中止を決めた。東証上場延期は二度目だった。
関係者によれば、株式売却の検討は初期段階にあり、最終決定は下されていない。株式売却の取引で、同社の企業価値は約15億ドル(約2300億円)と見なされる可能性があるという。
CVCとファイントゥデイの担当者はコメントを控えた。
ファイントゥデイは「TSUBAKI」や「SENKA」、「UNO」、「SUPER MILD」などのヘアケア・スキンケアブランドを持つ。CVCが資生堂の日用品事業を2021年に1600億円で買収したことで設立された。
原題:CVC-Backed FineToday Said to Weigh Sale After Another Pulled IPO(抜粋)
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--取材協力:Manuel Baigorri.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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