少しずつクリスマスソングを耳にすることが増えてきました。ところが、クリスマスの“主役”ともいえるホールケーキ、今年は“小さく”する動きが広がっているようです。
シャンパンと骨付きチキン。そして、クリスマスといえば、ふわふわのクリームがのったホールケーキです。
こちらはファミリーマートが発表した今年のクリスマス商品。売れ筋である直径およそ14センチのケーキは4500円と、去年より180円アップです。
ファミリーマート スイーツ部 山岡美奈子 部長
「原材料全て価格が高騰しておりますので、商品の配合や仕様を変更して価格を抑えている」
クリスマスシーズンにはホール用の箱がうずたかく積まれ、視線を一心に集めていた大きなホールケーキ。しかし、民間の調査では定番の5号、つまり直径15センチほどのホールケーキの平均価格は去年4500円を超え、5000円に迫ろうとしています。
「5000円じゃあ、我慢しちゃう」
「ケーキはちょっといいかな」
「物価も上がっているし、ケーキ作るの大変。(価格が)それぐらいしてもいい気がしている」
物価高がクリスマスケーキを直撃するなか、いま急増しているのが“小さめ”のケーキです。先ほどのコンビニでは、3種類に小分けされているチーズケーキを初めて販売。こちらは3000円を下回る価格です。
さらに、百貨店の松屋は直径12センチ以下の“小さめ”のケーキの品揃えを去年より1.3倍に拡充。
松屋
「量より質。細部にこだわりつつも、“小ぶり”で価格を抑えたケーキのニーズが高まると予想している」
とはいえ、せっかくのクリスマス!“ホール”はあきらめたくない人も。
「予算内だと…高くなってきているので、今年は手作りにしようかな」
こうした需要を見込んで、こんな提案も。直径15センチほどのスポンジに、いちごやクリームを買って自分で組み合わせると、2000円台前半に抑えられるものです。
イオントップバリュ 土谷美津子 社長
「クリスマスと正月は、はっちゃけたいですよね。はじけたいときにワクワクできるよう、どう工夫するか手伝いをしたい」
年に一度のクリスマス。買うならどんなケーキなのか?それは消費者の意識を映し出しているといえそうです。
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