国会では、高市総理の所信表明演説に対する各党の代表質問が3日目を迎え、国民民主党は「年収の壁」の178万円への引き上げなどを求めました。国会記者会館から中継です。
国民民主党は「年収の壁」が160万円に引き上げられたものの、満額で控除されるのは納税者の5%にとどまるとして、更なる引き上げを決断するよう迫りました。
国民民主党 舟山康江 参院議員
「(所信表明で)『今年の年末調整では160万円まで対応』と述べられていますが、実際は所得階層ごとに複雑に分かれ、160万円まで控除されるのは年収200万円以下、納税者の5%のみです。最低賃金の上昇率に合わせるべきで、改めて一律178万円への引き上げを提案します」
高市総理
「(自公国)三党合意も踏まえながら、本年末までの令和8年度税制改正プロセスにおいて基礎控除を物価に連動した形でさらに引き上げる税制措置の具体化を図ることとしております」
国民民主党は高市総理が、▼ガソリンの暫定税率の廃止と、▼年収「103万円の壁」の178万円への引き上げの実現を決断すれば「政治の安定に向けた環境づくりに協力する」としていますが、高市総理は「年収の壁」の更なる引き上げについては、「与党税制調査会の議論も踏まえながら具体化を図る」などと述べるにとどめました。
野党側からは「従来の答弁と変わらない」と不満の声が上がっていて、追及を強める構えです。
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