コメ価格が5キロ4000円台と高止まりするなか、コンビニおにぎりも200円時代に。こうしたなか、敢えて高価格帯で勝負するコンビニおにぎりが登場、その狙いとは?

ほっかほかのコメでふっくらと握られたおにぎり!きょうローソンが発表したのは、専門店監修のおにぎりです。

東京・浅草にある行列のできるおにぎり専門店「宿六」です。粗くほぐした紅鮭が入ってお値段は279円と、プレミアム価格ですが…この“特別感”が売りです。

ローソン商品本部 水島史喜 統括部長
「定番である手巻きおにぎりやプレミアムシリーズについては販売数がトントンということで、若干苦戦している」

実はいま、コンビニおにぎりが“ピンチ”なんです。

去年、おにぎりを家庭で作る人の割合は4年前に比べて40%増加。コンビニのおにぎりは伸び悩んでいます。

公園でランチ中の人に聞くと…

「きょうはお家で作ってきた弁当を食べています。おにぎり結構簡単にできるので作って持って行く」

コメの価格高騰などでコンビニおにぎりは4年前より60円以上値上がり。最新のデータでは初めて200円の大台を超えました。

「コンビニのおにぎり買うなら1個では足りないのでランチの方がいい」
「(コンビニのおにぎりは)ぐっと高くなった感じがします。2個いつも買っていたが2個買うの嫌になっちゃった」 

主食のコメが高くて不満が出るのは、いつの時代も同じ。

けさ、農水大臣が訪れたのは消費者団体「生協」の本部です。

鈴木憲和 農水大臣
「どこに向けて手をあげている?」
日本生協連 担当者
「役所のほうに向かって『コメをよこせ』と、農林省に。昭和7年の時」

この母子像、政府にコメを安く払い下げるよう求めたものだといいます。90年経っても話題はコメです。

日本生協連 新井ちとせ 会長
「本当におコメは命綱。安定に供給されることが大事」

全国のスーパーでの平均価格は5キロ4208円と、8週続けて4000円台。備蓄米放出前の5月につけた最高値に迫る水準を前に、さきほどのコンビニも試行錯誤です。

ローソン商品本部 水島史喜 統括部長
「自宅では作れない付加価値のある、特別感のある商品。値上がりしても食べていただけるお手頃な価格の2軸は意識して商品戦略を練っていく」