(ブルームバーグ):1983年に米フロリダ州でレストランチェーン「フーターズ」を創業したメンバーが、ブランドの再取得を完了した。経営破綻を経て、創業当時のビーチカルチャー的な原点に立ち返ると表明している。
創業者グループは3日の発表文で、いわゆる「再フーターズ化」の第一歩として、メニューの簡素化や地域コミュニティー重視、オリジナルユニホームの復活を挙げた。
フーターズのニール・キーファー最高経営責任者(CEO)は発表文で、「単にレストランを買収するのではない。フーターズという名前を取り戻し、本来の姿を世界に示すために行動している」と説明した。
プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社の傘下企業で、同ブランドを保有するフーターズ・オブ・アメリカの取得は10月31日に完了した。
フーターズを創設し、20年余り前に売却したフロリダの実業家らは、新オーナーとなったPE投資会社の経営方針を強く批判。良質な料理と家族連れでも楽しめるサービスを提供するビーチリゾート風の店という創業当初の理念から逸脱したと主張していた。
その一例が、2021年にフーターズ・オブ・アメリカが導入した新ユニホームだった。従来のレトロなホットパンツよりも露出度の高いデザインで物議を醸したが、多くのフランチャイズ店は採用を拒否し、直営店のみで導入された。
同社は今年3月に連邦破産法第11条の適用を申請。「資金流動性の逼迫(ひっぱく)」により必要な投資ができなくなったと説明していた。
今回のディールの一環で、フーターズは米国内の111店舗を取得する。フート・アウル・レストランツのパートナー企業と合わせ、全米198店舗のうち約140店舗を保有することになる。
原題:Hooters Founders Start ‘Re-Hooterization’ With Original Garb (1)(抜粋)
--取材協力:Stefani Reynolds.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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