ケーブルテレビ型のネット配信サービス、YouTube TVは、米国の公職一般投票の日である「選挙の日(Election Day)」に当たる11月4日の1日だけABCの配信を再開するよう求めたウォルト・ディズニーの要請を拒否した。YouTubeとディズニーは配信料を巡り対立しており、交渉は難航している。

YouTubeはブログ投稿で、1日だけABCチャンネルの配信を再開した場合、利用者の混乱を招く恐れがあると説明。代わりにディズニーに対し、両社の交渉が続いている間はディズニー傘下のABCとスポーツ専門局ESPNの配信を許可するよう求めた。

両社は番組コストを巡る新たな契約で合意できず、YouTube TVの加入者は10月31日以降、ABCやESPN、FXなどディズニー傘下チャンネルを視聴できなくなっている。

双方とも相手側の要求が不当だと非難し合う状況が続いている。YouTubeは対立が長引いた場合、加入者に月額20ドルの割引を提供する意向を示している。

11月4日にはニューヨーク市長選のほか、バージニア州とニュージャージー州の知事選、カリフォルニア州の選挙区割り変更を巡る住民投票が予定されている。

YouTube TVは月額83ドル(約1万2800円)で約100チャンネルを提供している。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)の推計によると、加入者数は950万-1000万人。YouTubeはアルファベット傘下で動画共有プラットフォームを提供している。

原題:YouTube TV Denies Disney Bid to Restore ABC for Election Day (2)(抜粋)

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