北朝鮮の外務次官は、きょう行われる中国と韓国の首脳会談について、韓国の大統領府が朝鮮半島の非核化を議題とする方針を示したことに対し、非核化は「馬鹿馬鹿しい夢」と反発する談話を出しました。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信はけさ、朴明浩外務次官の談話を報じました。

談話では、きょう行われる中国の習近平国家主席と韓国の李在明大統領の首脳会談について、韓国大統領府が朝鮮半島の非核化と平和の実現が議題になると発表したことに対し、非核化は「断じて実現されない『馬鹿馬鹿しい夢』だ」と強く反発しました。

そして、韓国が、北朝鮮が核保有国であることを「あえて否定し、非核化の実現という妄想を口にしている」とし、「非常識を赤裸々にさらけ出している」と非難しています。

韓国の聯合ニュースは談話について、韓国だけでなく中国をけん制する意図もある、との見方を報じています。

また、朝鮮中央通信によりますと、重要政策を決める朝鮮労働党の中央委員会総会が12月中旬に招集されることが決まったということです。