政府は、来週決定する安保関連3文書の骨子案を与党の会合で示しました。中国について「脅威」という表現を使うかなど、自民党と公明党の間で溝が埋まっていません。
JNNが入手した「国家安全保障戦略」の骨子案では、中国の軍事動向などを「これまでにない最大の戦略的な挑戦」と記しています。自民党はより強い「脅威」という表現を提案していましたが、隣国である中国への配慮を求める公明党に譲歩した形です。ただ、公明党の会議では「最大の挑戦」という表現でも強すぎるとの異論が出ました。
一方、より下位の文書にあたる「国家防衛戦略」の骨子案では、中国が8月に日本の排他的経済水域内に弾道ミサイルを着弾させたことについて「我が国及び地域住民に脅威と受け止められた」と記し、「脅威」という言葉を使っています。ただ、この点についても公明党からは異論が出ていて、きょうの午後、自公の実務者が協議を行う予定です。

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