(ブルームバーグ):29日の米株式市場で、米鉱業・建設機械大手キャタピラーが急伸。同社の7-9月(第3四半期)決算は、人工知能(AI)データセンターの発電機器に対する需要急増を背景に、売上高と利益が市場予想を上回った。
7-9月はエネルギー・輸送部門の売上高が前年同期比17%増加。伸び率は、鉱業・建設業向け重機を供給する従来型部門を上回った。
ニューヨーク市場でキャタピラー株は一時13%余り上昇し、上場来高値となった。
キャタピラーはタービンや発電機など電力供給機器の主要サプライヤーとしての地位を確立し、それが売り上げの多角化を後押ししている。29日の決算資料によると、建設業向けの売上高は7%増、資源セクターの売上高は2%増だった。
AIブームの恩恵を求める投資家は、データセンター関連機器を供給する企業の株式に資金を振り向けている。UBSが今週公表したリポートによると、キャタピラーはバックアップ発電機の需要を背景に、今後3年間で売上高がほぼ倍増する見通し。
7-9月の調整後利益は1株当たり4.95ドルとなり、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均(4.51ドル)を上回った。
キャタピラーは世界最大級の鉱業・建設機械メーカーであり、世界経済の健全性を測る指標と見なされている。
原題:Caterpillar Soars as Data Centers Lift Power Equipment Sales (1)(抜粋)
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