27日の債券相場は下落が予想される。米中貿易交渉の前進を受けたリスク志向の強まりから安全資産である国債は売りが先行する。

ベッセント米財務長官はCBSニュースのインタビューで、トランプ氏による中国製品への100%関税の警告は「事実上、撤回された」と発言。中国はレアアース(希土類)に関する包括的な規制の実施を延期する見通しだと語った。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは「リスクオンのムードが債券の売り材料になる」と語る。日本銀行が今週開く金融政策決定会合は据え置きが予想されているが、「年末か年初に利上げが行われるとの観測により、買いにくい面もある」と言う。スワップ市場は年内の利上げを5割前後、来年1月まででは8割強織り込んでいる。

同氏による新発10年国債利回りの予想レンジは1.65-1.68%(24日は1.655%で終了)、先物中心限月12月物は135円90銭-136円20銭(同136円14銭)。

先物夜間取引で12月物は24日の日中取引終値比11銭安の136円03銭で終了した。24日の米10年国債利回りは前日比ほぼ横ばいの4%程度。

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.