米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は24日、ミシガン州デトロイト北部ウォーレンにある技術センターの従業員を中心に200人以上のホワイトカラー職を削減した。同社はわずか数日前に年間見通しを引き上げたばかりだった。

削減の通知は午前7時ごろに行われ、影響を受けた従業員の一部はチャットツール「スラック」に呼び出され、人員削減の理由について個人の業績ではなく、「事業環境によるもの」と伝えられた。事情に詳しい関係者が、社内情報であることを理由に匿名で明らかにした。

トランプ米大統領の政策に自動車メーカーが対応を迫られる中、GMも収益拡大を目指して合理化を進めている。関税の影響で自動車メーカーはコスト増に直面しているが、その多くを価格転嫁できていない。政府の優遇措置廃止に伴い、販売が伸び悩む電気自動車(EV)への投資も抑え気味だ。

GMが今週発表した7ー9月(第3四半期)決算は市場予想を上回り、株価は1日当たりで約5年ぶりの大幅高を記録した。高収益のガソリンエンジン搭載スポーツタイプ多目的車(SUV)やトラック販売を支える政策変更も寄与し、同社は年間利益予想を上方修正した。

事情を知る関係者の一人によると、削減対象を決めるにあたり、同社はホワイトカラー職を精査し、重複する職務の特定や業務効率化の方法を検討したという。

GMの広報担当者はブルームバーグへの声明で、今回の削減は設計エンジニアリング部門内の再編によるもので、CAD(コンピュータ利用設計システム)担当者の削減につながったと説明した。

原題:GM Cuts Hundreds of Salaried Workers as Part of Profit Push (1)

(抜粋)

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