フランスのルーブル美術館から155億円相当の宝飾品が奪われた事件で、犯行直後に現場から逃走する犯人とみられる映像をフランスメディアが報じています。

高所作業車を使って降りてくる黄色いベストを着た男ら2人。これは、ルーブル美術館で宝飾品が奪われた直後に、警備員により撮影された映像とみられるとフランスメディアは報じています。

「犯人たちはバイクに乗って逃げようとしている」

2人は作業車から降りると、下で待っていた共犯者2人とともにバイクに乗って逃走しました。

「あいつらもう行ったのか?」

今月19日、ルーブル美術館の2階にあるアポロン・ギャラリーに覆面姿の男ら2人が高所作業車を使って侵入し、ナポレオンにまつわる宝飾品など155億円相当を奪って逃げました。

男らが侵入したバルコニーには監視カメラが設置されておらず、死角になっていました。

一方、こちらは旅行でパリを訪れていた日本人が撮影した映像です。事件発生時、アポロン・ギャラリーの近くにおり、警備員に「逃げろ」と言われ、客たちは一斉に出口に向かったということです。

撮影者は「最初はテロ事件だと思い、命の危険を感じた」と話しています。

現場には犯人が着ていた黄色いベストなどが残されていて、一部からDNAに関係する痕跡が見つかったということで、捜査当局が鑑定を進めています。