今後の外交をめぐっては、高市総理は就任の際、強い意欲を示しています。
高市早苗 総理
「強い日本経済を作り上げ、外交・安全保障で日本の国益を守り抜く」
そこで避けて通れないのは、中国との関係です。
これまで高市総理は台湾問題や靖国参拝などで、中国に厳しい姿勢をとってきましたが、中国側はどう見ているのでしょうか?
中国社会科学院 日本研究所 楊伯江 所長
「内閣のメンバーは保守的で、右傾化しているという特徴があります」
JNNのインタビューに応じた中国政府直属のシンクタンク、社会科学院・日本研究所の楊伯江所長。高市政権を「保守的で右傾化している」と分析する一方で、対中政策を見極める必要があると指摘します。
注目したのは、21日に行われた就任会見です。
高市早苗 総理
「韓国のりは大好き、韓国コスメも使っています」
アメリカや韓国との関係については言及したものの、中国には触れませんでした。
中国社会科学院 日本研究所 楊伯江 所長
「中国に言及しなかったのは(高市総理が)中国のことを考えていないということではなく、まだ考える時間が必要だったということなのでしょう」
また、あさってから始まる国際会議の場などで、日中首脳会談が実現するかについては「事前に意思疎通が必要だ」として、「まだ見通しは立っていないのではないか」と分析しています。
その一方で、こんな見方も。
中国社会科学院 日本研究所 楊伯江 所長
「一内閣(高市内閣)の登場で、中日間の平和的・安定的な友好協力関係が途絶えるとは思いません」
「両国の経済分野における補完性は依然として高い」として、「長期的には関係は良い方向に向かうのではないか」と話しました。
高市早苗 総理
「日中首脳同士で率直に対話を重ね、戦略的互恵関係を包括的に推進していきます」
中国政府は、高市総理の出方をじっと見ています。
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