22日の発表によると、レッドハットを含むハイブリッドクラウド事業の売上高は14%増加したが、前期から伸びが鈍化した上、市場予想平均の16%増を下回った。
売り上げの伸びが減速する一方、ジム・カバノー最高財務責任者(CFO)はインタビューで「レッドハット全体の成長機会についてはかなり手応えを感じている」と述べた。この部門は、顧客が異なるIT環境間でデータやアプリケーションを管理できるよう支援している。
レッドハットやハシコープなど同社が買収した事業が成長を後押しするソフトウエア事業への期待感から、IBMの株価は今年上昇してきた。アービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)は、顧客の景気先行き不安の影響を受けてコンサルティング事業が近年苦戦する中、ソフトウエアをIBMの最大事業に育てる戦略を進めている。
同社は通期について、フリーキャッシュフローが約140億ドル(約2兆1000億円)になるとの見通しを示した。これはアナリスト予想の135億ドルを上回る。売上高は為替の影響を考慮しないベースで5%超の伸びを見込んでおり、この見通しは市場予想と一致した。
IBMの株価は引け後の時間外取引で約5%下落した。年初来では通常取引終了時点で31%上昇していた。
7-9月期の同社全体の売上高は9.1%増の163億ドル、一部項目を除いた1株利益は2.65ドルだった。アナリスト予想平均は売上高161億ドル、1株利益2.41ドルだった。
売上高はコンサルティング部門が3.3%増の53億2000万ドルで、市場予想をわずかに上回った。ソフトウエア部門は10%増の72億1000万ドルとなり、市場予想並みだった。
原題:IBM Falls on Lukewarm Growth for Red Hat Software Business (1)(抜粋)
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