防衛大臣に小泉進次郎氏で…“小泉封じ”の声も

高柳キャスター:
そして若手としてもう一人、44歳の小泉進次郎氏が防衛大臣に就任しました。総裁選では強力なライバルでしたが、この人事についてはいかがですか。

室井祐作デスク:
高市総理が21日、防衛省 戦略三文書の改定の必要性について言及しました。それを受けて、小泉防衛大臣は「緊迫感をもって高市総理が訴えてこられた戦略三文書の見直しを検討する必要があると認識している」と発言しています。

やはり防衛三文書の改定は、防衛費の増大に伴う話なので、さっそく政府与党内からは「小泉封じ」という声も出ています。

難しい局面に矢面に立たされるポジションになったということ、さらには小泉氏は「選挙の顔」として地方を回っていました。しかし、22日に北朝鮮のミサイル発射もありましたが、政府内でも危機管理を担わなければならず、なかなか地方に行けないポジションです。

「将来のライバルつぶし」や、「“小泉封じ”の人事ではないか」という声が上がっています。

井上キャスター:
重要ポストを心配する声もありますが、少し角度を変え、高市総理と取り巻く人は外交関係の強硬派が多いと考えると、外交関係で少しぶつかるリスクがあったと思います。そこまで強硬派ではない小泉氏を置くことにより、バランスがとれるのかなという見方もできますよね。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
小泉氏はバランサーなんですね。大変なものを全部押し付けられて、「小泉あとは全部やっておけよ」となったらかわいそうだなと思って。もっとここで小泉氏が次に繋がるようなポジションになることを期待していました。

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<プロフィール>
斎藤幸平
東京大学准教授
専門は経済思想・社会思想
著書『人新世の「資本論」』50万部突破

室井祐作
TBS報道局政治部デスク
元官邸キャップ
与党キャップ・野党キャップなどを担当