(ブルームバーグ):ソフトバンクグループがドル建て、ユーロ建社債の発行で総額3000億円超の調達を検討していることが、複数の関係者への取材でわかった。
準備しているのは劣後債で、ドル建ては最終償還年限が35年6カ月で、発行から5年6カ月後に期限前償還が可能になる35.5年ノンコール(NC)5.5と40年NC10。総額は約15億-20億ドル(2250億-3000億円前後)。ユーロ建ては37年NC7で約5億ユーロ(約880億円)。匿名を条件に複数の関係者が明らかにした。
ソフトバンクGはグローバル債券市場を活用し、人工知能(AI)分野への本格展開を加速させている。孫正義社長は1月、AIプロジェクト「スターゲート」を発表、今後4年間で5000億ドルを投資する方針を示した。ブルームバーグのデータによれば、今年の国内での社債発行額は8200億円と日本企業で最大。
今回の調達資金は新規投資、借入金の返済、手元資金の確保を含む、一般的な企業活動に充当される予定だという。ソフトバンクGの広報担当者は、投資家の需要を現在調査中のため金額は未定だと述べた。
7月には海外市場でドル建てとユーロ建てで総額42億ドルの社債を起債している。10月には英半導体設計会社アーム・ホールディングス株を担保とした50億ドルの追加借り入れを計画していることも明らかになった。
ソフトバンクGの経営陣は投資家向け電話会議で、OpenAIへの300億ドルの投資を年内に完了する計画を引き続き維持する方針を示した、と関係者が明らかにした。
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