ロシアのラブロフ外相は、アメリカのトランプ大統領が求めたウクライナとの即時停戦について、8月の米ロ首脳会談での「合意内容と矛盾する」として反発しました。

トランプ大統領は17日、ゼレンスキー大統領との会談後、現在の戦線で即時停戦するようロシアとウクライナ双方に求めました。

この要求についてラブロフ外相は21日の記者会見で、「ウクライナ紛争の根本原因に対処せずに即時停戦を求めることは、プーチン大統領とトランプ大統領がアラスカで合意した内容と矛盾している」と反発しました。

8月の米ロ首脳会談後にトランプ氏は「即時停戦ではなく和平合意を目指す」と主張し、プーチン大統領もこうした考えを支持していました。

一方で、ラブロフ外相はアメリカのルビオ国務長官との電話協議については「互いの立場をより深く理解し、正しい方向へ進むための方策を探る」として、継続することで合意したとしています。