フランスのルーブル美術館でナポレオンの宝飾品などが盗まれた事件で、侵入に使われた高所作業車は「所有者が複数人から暴行を受けて奪われた」と地元メディアが報じました。

パリのルーブル美術館で19日、覆面姿の2人が引っ越しなどで使われる高所作業車を使って2階から侵入し、「アポロン・ギャラリー」に展示されていた皇帝ナポレオンの妻のネックレスやイヤリングなどの宝飾品を盗んで逃走しました。

フランスメディアによりますと、犯行に使われた高所作業車にはガスバーナーやガソリン、トランシーバーが残されていて、犯人らは犯行後に火をつけようとしたところ、駆け付けた警備員に阻まれたということです。

また、高所作業車はインターネット通販サイトに出品されたもので、売主は引き渡しのためにパリ郊外で面会した「複数人から暴行を受け奪われた」と証言しているということです。

捜査当局は、外国人らによる犯行も視野に捜査しています。