(ブルームバーグ):米シカゴ・オプション取引所を運営するCBOEグローバル・マーケッツは、株式オプションの取引時間を拡大し、国内市場の24時間取引に向け一歩近づく動きを進める。
米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によると、CBOEは通常の取引時間(ニューヨーク時間午前9時30分-午後4時)に加え、午前7時30分-午前9時25分のモーニングセッションと、午後4時-午後4時15分のアフタヌーンセッションを新たに設ける計画。
この動きは、米株式市場全体で進む取引時間延長の流れを反映している。海外投資家の需要に対応するため、各取引所は運営時間を増やす方向にある。CBOEによる今回の提案は、個別株オプションの取引時間を現物株並みにするための一歩となる。

ここ数年、個人投資家が増え、24時間以内に満期となるゼロデーオプション(0DTE)の人気が高まり、株式オプションの取引量が急増している。オプション決済機関のオプションズ・クリアリングのデータによると、9月の取引量は12億9000万枚と、2年前の7億6300万枚から68%増加した。
CBOEの届け出によれば、延長取引時間の対象は一部の株式オプションクラスに限定される。選定は取引量や時価総額、株式の取引活発度などを基準に行うという。新制度は、通常の市場時間前後の短い時間帯に、特定のオプション契約のみを対象として段階的に導入される方向。
CBOEは担当者は電子メールで、「延長時間帯に一部の株式オプションを提供することで、オプション市場を現物株により近づけ、投資家はリスク管理やポジション調整を柔軟に行えるようになる」と説明。「24時間・週5日取引へのより広範な進化を見据えた段階的かつ意義のある一歩」だと指摘した。
原題:Cboe Looks to Extend Options Hours in Overnight Trading Push (1)(抜粋)
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