日本と韓国が国交を正常化して、ことしで60年です。この節目に、江戸時代に朝鮮通信使が使ったルートを17日間かけて、自転車で辿るイベントがありました。
きょう都内で行われたのは、日韓国交正常化60周年を記念したイベント「自転車新朝鮮通信使」です。
両国の参加者は、ソウルから東京まで、日韓親善交流の象徴とされる朝鮮通信使ゆかりの場所を巡り、きょう都内のゴール地点に到着しました。
参加者
「17日間自転車に乗って来ました」
「最初は韓国の方とコミュニケーションもうまくいかなかったんですけど、そういうことを乗り越えて、だんだんと日本が近づくにつれて仲が深まって、うまく走れるようになった」
なかには涙を流す人も…
参加者
「もちろん嬉しさはあるんですけど、この旅が終わってしまった寂しさも同時に感じて、それが一番心にきています。毎日が刺激的で、色んな涙、ありがとうの涙も、辛いの涙も、びっくりするの涙も、色んな涙があったので、思い出深いです」
日本人13人と韓国人17人の総勢30人の参加者は、10月26日にソウルに集結。翌日、自転車でソウルを出発し、途中、釜山から下関までは船を、下関から大阪まではバスを利用しながらゴールの東京を目指しました。
体調不良などで4人の離脱者が出たものの、日本人10人と韓国人16人の合計26人が自転車による総移動距離およそ800kmを走破し、17日間の旅路を完走しました。
夕方からは都内で閉幕式が行われ、出席した韓国の李赫駐日大使は「朝鮮通信使の足跡から学ぶべきものは、『平和と善隣友好』の精神だ」と述べるとともに、参加者に労いの言葉をかけました。
参加者は、スクリーンに上映された振り返りビデオを見ながら、これまでの旅路の思い出に浸っている様子でした。
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