クルーズ米上院議員(共和党)は、先週末に全米各地で「ノー・キングス(王様はいらない)」というスローガンを掲げ、トランプ大統領の政策に抗議する大規模なデモが行われたことについて、共和党はこの政治的エネルギーの高まりを軽視すべきでないと警告した。

クルーズ氏は20日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「政治的なリスクを真剣に受け止める必要があることは間違いない」とした上で、「左派には強いエネルギーと怒りがある。片方の陣営が怒りを原動力に結束した時、選挙は危ういものになりかねない」と述べた。

デモ主催者によると、18日には全米約2700カ所で行われたデモに最大700万人が参加。トランプ政権2期目で最大規模の抗議行動となった。

クルーズ氏は、来年11月の中間選挙に向け、共和党内の油断が大きな代償を招く可能性があると警告した。中間選挙では、共和党が上下両院の多数派を維持できるかが焦点になる。資金面でも、民主党の方が「はるかに多くの資金」を集めていると同氏は指摘した。

クルーズ氏は「強い動機を持つ有権者は投票に行く」とし、「『トランプ氏が勝ったし、状況は良い。だから投票に行く必要はない』と満足している有権者の油断を私は懸念する。片方の陣営が投票し、もう片方がしなければ、悪い結果につながるのは明らかだ」と語った。

「ノー・キングス」デモなどについて語るクルーズ上院議員

原題:Ted Cruz Warns of 2026 Risk for GOP as Protests Show Voter Anger(抜粋)

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