欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事は20日、 ユーロの国際的な役割をさらに強化する必要があるとの認識をあらためて示した。

同理事はフランクフルトでのパネル討論で、「主権を確保するには強い通貨が必要であり、それがECBに課せられた責任だ」と指摘し、「だからこそ、ユーロの国際的な役割を育むことが非常に重要だと考えている」と明らかにした。

シュナーベル理事は、ラガルドECB総裁が以前語った「この役割は努力によって獲得すべきものであり、天から降ってくるものではない」というコメントにも言及した。討論会はブルームバーグのステファニー・フランダース氏が司会を務めた。

同理事はイノベーション、成長、統合、防衛の4分野が「国際舞台で強いユーロを支える基盤だ」と述べ、「もちろん、ユーロの国際的な役割は、大規模で流動性の高い欧州債券市場によっても支えられる」と説明。「その方向に向けて重要なステップを踏み出している」としながらも、「さらなる取り組みが必要だ」と強調した。

原題:ECB’s Schnabel Says Euro’s Role Strong, Should Be Strengthened(抜粋)

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