米政府は、香港の通信会社HKT(インターナショナル)の米国内通信ネットワークへの接続を制限する措置を講じた。安全保障上の懸念が理由だとしている。

米連邦通信委員会(FCC)は15日の声明で、香港の通信・メディア企業PCCW傘下のHKTについて、チャイナユニコム(香港)が米国に置く子会社の関連会社だと指摘した。PCCWはチャイナユニコムから18.4%の出資を受けている。

FCCは安全保障を巡る理由でチャイナユニコムの米国内事業免許を2022年に取り消しているが、今回の動きは米国の監視対象が香港企業にも広がっていることを示している。

これまで香港企業は米中対立の「中立圏」と見なされてきたが、カーFCC委員長は外国勢による国内通信網への影響を排除することを最優先課題としており、中国企業数社がすでに接続許可を失っている。

FCCはHKTの米事業の規模に関するコメント要請にすぐには応じなかった。PCCWも営業時間外の取材に回答しなかった。

原題:US Weighs Ban on Tycoon Richard Li’s HKT as China Tensions Rise(抜粋)

--取材協力:Dominic Lau、Sangmi Cha.

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