(ブルームバーグ):メタ・プラットフォームズは人工知能(AI)開発強化に向け、米テキサス州にギガワット級の新データセンターを建設する。競争が激化するAI分野で優位を保つため同社が進める巨額投資の一環。
メタは15日、公式ブログへの投稿で、新データセンターに15億ドル(約2260億円)強を投じると明らかにした。テキサス州エルパソに建設される同施設ではAI関連プロジェクト向け高性能半導体を稼働させるため、最終的に1ギガワットの電力容量を備える計画。同社の広報担当者によると、2028年に稼働開始予定。
AIモデルの開発でアルファベット傘下のグーグルやOpenAIと競うメタは、インフラと人材への投資を積極的に進めている。同社は今年、「ハイペリオン」と名付けた大型データセンターをルイジアナ州に建設する計画を発表しており、トランプ米大統領はこのプロジェクトの総投資額が500億ドルに上ると述べた。
メタは同事業向けにパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO=ピムコ)とブルー・アウル・キャピタルから計290億ドルを調達している。ほかにもオハイオ州の「プロメテウス」と命名した施設を含め複数のギガワット級データセンターを建設中だ。

AIはメタの重点分野になっており、同社はチャットボットのほか、インスタグラムやフェイスブック上でユーザーに最適な動画や広告を提示するのに活用している。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はパーソナルAIアシスタントについて、これまでに創り出したものの中で「極めて重要かつ価値あるサービスの一つになる」としている。
メタの今年の設備投資はAI関連インフラを含め最大720億ドルになる見込み。ザッカーバーグ氏はこの巨額投資について、AIに関しては投資が不足して後れを取るよりも、多過ぎるぐらいの方が良いと説明している。
原題:Meta Building New Gigawatt-Sized Data Center in Texas (1)(抜粋)
--取材協力:Riley Griffin、Ian King.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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