韓国の最高裁判所は16日、SKグループの崔泰源会長に財産分与で約1兆3800億ウォン(約1500億円)を別居中の妻に支払うよう命じた2審判決を破棄し、下級審に差し戻した。

ソウル高裁が2024年5月に命じた支払い額は、22年の一審で命じられた665億ウォンを大幅に上回り、離婚訴訟の財産分与では史上最高額となった。韓国では「世紀の離婚」と大々的に報じられた。

崔泰源氏

同高裁は2審判決で、崔会長に対し妻の盧素英氏への慰謝料支払いも命じた。盧素英氏は盧泰愚元大統領の娘。

崔氏は、韓国2位の企業グループであるSKの持ち株会社株式を17.9%コントロールしている。高裁判決を不服して上告していた。財産を認定する際、SKの成長における盧素英氏の役割を過大評価したと主張している。

高裁判決後、SKは崔氏就任後で最大規模の再編成に乗り出した。一部のアナリストの間では、離婚訴訟の決着に必要な流動性を確保するための措置ではないかとの観測があった。

最高裁の判断を受け、SK持ち株会社の株価は一時6%下落した。

原題:SK Group Head Chey Wins Temporary Reprieve in Divorce Case、S.Korean Court Overturns SK Chairman Chey’s Divorce Case: Newsis(抜粋)

--取材協力:Seyoon Kim.

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