トランプ米大統領は15日、民主党がトップを務める都市を中心に進める犯罪取り締まりのターゲットとしてサンフランシスコを検討していると明らかにした。

トランプ氏はボンディ司法長官とパテル連邦捜査局(FBI)長官が同席したホワイトハウスのイベントで、「政府関係者からの要請もあって、私はサンフランシスコを注視し始めるよう強く勧めるつもりだ」と述べた。

その上で、「10年、15年前には偉大な都市の一つだったサンフランシスコをわれわれは復活させることができると思う。今はめちゃくちゃだ。われわれはサンフランシスコで多くの支持を得ている」と主張した。

トランプ氏が語る

この発言を受け、サンフランシスコなどを選挙区とするカリフォルニア州議会のスコット・ウィーナー上院議員(民主党)はトランプ氏を強く非難した。

ウィーナー氏は「サンフランシスコはトランプの私兵を必要としていないし、望んでもいない。われわれの町にトランプの独裁的な弾圧は必要ない。結論は一つだ、サンフランシスコから出て行け」とX(旧ツイッター)に投稿した。

トランプ氏はこれまでも犯罪対策や不法移民の強制送還に対する抗議デモを抑え込むため、全米の主要都市に州兵などを派遣してきた。州兵を巡っては各地で提訴がなされ、ロサンゼルスへの派遣はすでに違憲だと判断されている。

トランプ氏によると、FBIは主要都市で8000人以上の凶悪犯を逮捕し、その中には子どもに対する暴力や殺人で指名手配されていた725人が含まれているという。

原題:Trump Floats San Francisco as Next Target of Crime Crackdown (3)(抜粋)

--取材協力:Jennifer A Dlouhy.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.