資産家のポール・チューダー・ジョーンズ氏は14日、市場の金利低下期待を背景に、年末にかけてナスダック総合指数が一段と上昇するとの見通しを示した。

ジョーンズ氏(71)は、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、大手テクノロジー企業が好業績を発表し、米中間の貿易摩擦が10月末までに解消すれば、「最後の2カ月間で本格的な上昇局面を迎える可能性がある」と述べた。

ナスダックは、人工知能(AI)への期待を追い風に、年初来で約17%上昇している。

ジョーンズ氏は年末にかけてナスダック総合指数が一段と上昇するとの見通しを示した

ジョーンズ氏は、約160億ドル(約2兆4300億円)を運用するマクロヘッジファンド、チューダー・インベストメントの創業者。米金融当局の主要政策金利について、来年の今ごろには2.5%程度まで引き下げられていると予想している。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月の定例会合で、0.25ポイントの利下げを決定。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は4-4.25%となった。会合後に公表された新たな金利予測(中央値ベース)によると、年内は0.25ポイントの追加利下げがあと2回見込まれている。

一方でジョーンズ氏は主要なリスクとして市場の集中に言及。個人投資家の株式保有比率が過去最高水準にあり、S&P500種株価指数の約35%相当を7銘柄が主導しているほか、米国の意思決定がトランプ大統領によって支配されている点を指摘した。

原題:Billionaire Paul Tudor Jones Sees Nasdaq Higher by Year-End (1)(抜粋)

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