(ブルームバーグ):米行政管理予算局(OMB)は14日、連邦職員の削減を継続すると述べる一方、米軍および法執行機関向けの給与支払いは維持する方針を示した。政府閉鎖が始まって2週間が経過し、なお解決の糸口が見えない中で、トランプ政権が強硬姿勢を崩さない構えを鮮明にした。
「OMBは歩み寄りを拒む民主党の強硬姿勢を乗り切るため、あらゆる準備を進めている」とSNSに投稿。「米軍と法執行機関に給与を支払う一方で、連邦職員の削減を継続して待つ」と続けた。
OMBは10日、連邦職員4000人超を解雇し、人員削減の第1弾に踏み切った。これにより、民主党との対立は一段と激化している。
トランプ大統領は政府閉鎖が続く中でも国防総省に対し、米軍の給与を15日に支払うよう指示。OMBの投稿では、連邦法執行機関の職員にも給与を支払う方針を示唆しており、政府閉鎖による痛みが和らぐ可能性がある。
一方で、その他の多くの連邦職員は閉鎖の長期化に伴い給与を受け取れない状況が続いている。
予算を巡る民主党と共和党の隔たりはなお大きく、政府機関の再開に向けた交渉はほとんど進展していない。民主党はオバマケア医療保険制度の補助金延長などを主張する一方、共和党は民主党が政府機関の再開に賛成票を投じるまでは交渉に応じない姿勢を示している。
原題:White House Vows to ‘Ride Out’ Shutdown, Continue Layoffs (2)(抜粋)
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