13日の中国株式相場は下落。債券先物は値上がりしている。トランプ米大統領が対中協議にオープンな姿勢を週末に示したものの、貿易摩擦を巡る投資家の懸念が根強いことを示唆している。

中国本土株の指標、CSI300指数は一時2.7%安。香港株式市場では、中国本土銘柄から成るハンセン中国企業株(H株)指数が3%余り下落する場面があった。アリババグループやテンセント・ホールディングス(騰訊)の下げが目立っている。

中国人民銀行(中央銀行)は13日、人民元取引の中心レートを昨年11月以来の元高水準に設定。元相場の安定を図る。

ペッパーストーングループのストラテジスト、ディリン・ウー氏は「市場は関税関連のヘッドラインによる短期的なボラティリティーに備えるべきだが、中国の輸出先の多様化や迅速な政策対応により、経済や市場への全般的な影響は抑制されている」と指摘。「トレーダーは構造的な脅威ではなく、短期的なショックと見なす可能性がある」と述べた。

原題:China Stocks Drop as Softer Trump Tone Fails to Erase Trade Fear(抜粋)

--取材協力:Charlotte Yang、Sangmi Cha.

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