違法の「おもちゃ拳銃」見分けるポイントは?
高柳キャスター:
モデルガンのような違法ではないものもあるわけですが、違法になってしまうものとの違いやポイントはどこなのでしょうか。
寺島尚彦記者:
ポイントは3つあります。

(1)「銃口」から「弾倉」までが貫通している
(2)「弾倉」に弾を込めることができる
(3)ハンマーの役割を果たす「撃鉄」が「撃針」を打撃して、弾が飛ぶ
このような構造になっているものが違法とされています。
井上貴博キャスター:
今の技術だと3Dプリンターなどで作ることもできるんだろうなと想像しますが、あくまでもクレーンゲームの景品となっていると疑いようがないというか。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
甘く見てしまいますよね。私もおもちゃ会社の社長をやっていたので、こういうニュースを聞くと非常に残念です。
本来、おもちゃは設計から材料等まで厳しく見ていますが、我々が一番重点を置いているのは、どうやって子供が使うのか。単なるごっこ遊びなのか。このように弾を撃つ場合は、その弾が目に当たったらどうなるのか。うちの場合は非常に柔らかい素材で作るといった工夫をしていました。
このニュースの一番怖いところは、銃刀法違反になる可能性が高いということ。しかも刑が結構重い。なので、ニュースを聞いたらできるだけ早く最寄りの警察や交番に届けるのが一番だと思います。
この会社は使用シーンを考えていなかったか、あるいは法律を知らなかったのか。非常に怖いニュースですよね。
出水麻衣キャスター:
例えば、身近で見たことがある人がいたとして、それを警察署まで持ち歩くとしたら、それも銃刀法違反になるのかなどと考えて足がすくんでしまう人もいるかと思います。どのように届け出るのが安心でしょうか。
寺島尚彦記者:
届け出ようとしていた人が、警察署に行く間に職務質問を受けてしまった場合は、しっかりと誠実に理由を述べることで摘発は防げると思います。
心配な方は、事前に警察署に電話をして名前を伝えた上で届け出るようにしていただければ安心かと思います。