(ブルームバーグ):中国政府は、香港駐在の米国のジュリー・エーデハ総領事に対し、国内問題への干渉を行わないよう警告した。エーデハ氏は数日前、就任レセプションに民主派の元政治家らを招待したと報じられていた。
中国外交部駐香港特派員公署が2日、崔建春特派員が今週のエーデハ氏との会談で「厳正な申し入れ」を行い、4点の「してはならない事項」を明確に伝えたと発表した。
崔氏は米国外交官に対し、「会ってはならない人物との会合」「反中勢力との共謀」「国家安全保障に関する裁判への干渉」といった行為を控えるよう求めた。具体的な人物名や事件名には言及しなかった。
中国政府は、香港に駐在する米国外交官の行動に対し警戒を強めている。香港では政治的自由への弾圧が進んでおり、米国や他の西側諸国との関係における火種であり続けている。
申し入れは、エーデハ氏が8月に香港に着任した後、陳方安生氏や劉慧卿氏といった元野党系政治家をイベントに招待したと、中国系メディアの大公報などが報じたことを受けたものだ。
原題:Beijing Lays Out ‘Must-Nots’ for Top US Diplomat in Hong Kong(抜粋)
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