三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、インド2位のノンバンクであるシュリラム・ファイナンス株式の20%を約26億ドル(約3800億円)で取得する交渉を進めており、協議が進展している。エコノミック・タイムズ(ET)紙が報じた。

同紙によれば、MUFGとシュリラムは、株式取得に向け独占的な交渉を行うことで合意した。MUFGによる投資は、株式割り当て増資の一種であるプリファレンシャル・アロットメントを通じて行われる見通しという。将来的にさらに持ち株比率を引き上げ、経営権取得を視野に入れる可能性もあるとしている。

同報道に対してMUFGの広報担当者はコメントを控えた。

MUFGの亀澤宏規社長は8月のブルームバーグとのインタビューで、同国での企業の合併・買収(M&A)戦略については商業銀行に対する外資参入の規制が厳しいため、ノンバンクの方が可能性が高いと指摘していた。

高い経済成長力を誇るインドでの事業を巡っては、3メガバンク各社が力を入れている。三井住友フィナンシャルグループは9月、当初20%としていたインドのイエス銀行への出資比率を引き上げ、24.2%にすると発表している。

原題:MUFG In Talks to Buy Stake in Shriram Finance for $2.6b: ET (1)(抜粋)

--取材協力:鈴木英樹.

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