経済同友会は30日、サプリメントを巡る警察の捜査を受けた新浪剛史氏(元サントリーホールディングス会長)が代表幹事を辞任すると申し出て、同日開いた理事会で受理したと発表した。

新浪氏(3日、都内)

同友会の岩井睦雄代表幹事代行(JT会長)は同日午後に都内で開いた会見で、理事会で十分な合意形成ができず、続投か否かで意見が「真っ二つ」に分かれたと説明した。会見に同席した新浪氏は、そうした状況を岩井氏から伝えられ、同友会や日本にとってよくないと考え、辞任を申し出たとコメント。自ら申し出ることで分裂を回避でき、「最後に代表幹事らしい仕事ができた」と述べた。

同友会は、新浪氏を対象とした会員倫理審査会を11日に設置し、理事4人と監査役1人で同氏の資質や代表幹事職を続ける適切性などについて審議していた。

岩井氏によると、倫理審査会が指摘した資格要件のうち、新浪氏が既に現役の経営者でなくなっていることや、これまでの実績というプラスの部分と比較してどう考えるべきかという点などで意見が分かれた。新浪氏は理事会には参加しなかったが、意見を述べる機会として同席。すでに複数社から次の職場について打診を受けていることなどを説明し、その後の審理は新浪氏を除いて行われた。

代表幹事の不祥事による辞任は、経済三団体の一角を担う同友会にとって極めて異例。新浪氏は、公益財団法人・日本生産性本部の理事も10日付で辞任しており、政財界における影響力の急速な後退が浮き彫りになっている。新浪氏は同友会には会員として残りたいとの考えを示し、政府の経済財政諮問会議の民間議員については辞任するつもりはないと述べた。

新浪氏は8月、米国で購入したサプリを知人経由で日本に送らせようとした疑いがあり、福岡県警の捜査対象となっていた。同氏はCBD(カンナビジオール)製品だとして適法性を主張する一方、サントリーホールディングスの会長職は辞任。同友会代表幹事職を継続するかが注目されていた。現時点で立件はされていない。

(情報を追加して更新します)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.