(ブルームバーグ):資産運用・管理を自動化するロボアドバイザー(ロボアド)サービスを提供する米ウェルスフロントが米国で新規株式公開(IPO)を申請した。上場を目指すフィンテック企業が相次いでいる。
米証券取引委員会(SEC)に29日提出された資料によると、2-7月期の純利益は6070万ドル(約90億円)、売上高は1億7560万ドル。前年同期はそれぞれ1億3230万ドル、1億4590万ドルだった。
ここ数カ月にIPOを実施したフィンテック企業クラーナ・グループやチャイム・ファイナンシャルに続く動きとなる。自動車金融プラットフォームのレンドバズや保険テクノロジー企業エトス・テクノロジーズも今月、IPOを申請した。市場はトランプ政権の関税政策を巡って混乱したが、その後、持ち直した。
ウェルスフロントは、自動運用型の投資商品や若年層を取り込んできたオンラインプラットフォームで知られる。高利回りの貯蓄口座など銀行と類似したサービスも提供し、7月末時点の運用資産は882億ドルだ。
同社を巡ってはUBSグループが2022年、富裕層の顧客基盤拡大を狙い14億ドルで買収することで合意したが、同年中に撤回した経緯がある。
ウェルスフロントはIPO登録届出書を非公開の形でSECに提出したと6月に発表していたが、今回は公開の形で届出書を提出した。
同社はナスダック市場に上場し、ティッカーは「WLTH」とする予定だ。
原題:Robo-Adviser Wealthfront Files for IPO Showing Profit Drop (1)(抜粋)
--取材協力:Paige Smith、Georgie McKay.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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