アメリカのトランプ政権は、輸入する木材に10%の追加関税を課すことを決めました。
アメリカのトランプ大統領は29日、輸入する木材に10%の追加関税を課す命令書に署名しました。10月14日から発動します。
命令書は、アメリカ国内で木材を賄える森林資源や生産能力があるにもかかわらず、輸入依存度が高まっていることが国家安全保障上、問題だと指摘していて、関税を課すことで、国内で木材を製造する体制を強化するとしています。
トランプ氏は今年3月、木材に追加関税を課すための調査を商務省に指示していました。
また、トランプ氏は、▼キッチンのキャビネット=収納棚と、▼洗面化粧台には25%の追加関税を課すことも決めました。この関税も10月14日に発動しますが、来年1月1日からは関税率を50%に引き上げるとしています。
ただ、日本とEUについては、木材やキッチンキャビネットなどに対する関税率を従来の関税とあわせて15%を上限とする特例措置も盛り込まれました。

トランプ政権 輸入木材に10%の追加関税 10月14日から発動 輸入依存度が高まることが国家安全保障上の問題