イングランド銀行(英中央銀行)のラムズデン副総裁は、サービス部門や賃金による物価への上昇圧力は今後も緩和していくとの見通しを示し、なお追加利下げの余地があるとの見方を示した。

ラムズデン氏は29日、物価のリスクは「均衡している」としたうえで、現行の金融政策スタンスの下でインフレ率を中銀の目標である2%に戻せるとの確信を示した。

欧州中央銀行(ECB)が主催したパネルディスカッションで同氏は、「今後、政策の引き締めをさらに解除する余地があると考えている」と述べ、「金融政策委員会(MPC)がこれまで取ってきた漸進的かつ慎重なアプローチは、今なお適切だ」と語った。

最近の発言で同氏は他のMPC委員よりもハト派的な姿勢を見せており、11月の次回英中銀会合で利下げを支持する可能性を示唆した。英中銀は2024年8月以降、四半期ごとのペースで利下げを実施してきたが、そのペースは今後鈍化すると見込まれており、市場では11月利下げの可能性は低いとの見方が広がっている。

原題:BOE’s Ramsden Sees Scope for More Rate Cuts, Risks ‘Balanced’

(抜粋)

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