国連の安全保障理事会は、イランへの制裁復活を半年間延期する決議案を否決しました。日本時間あすにも制裁が復活する見通しです。
記者
「制裁復活の期限があすに迫る中、イランの核合意をめぐる安保理がまもなく始まります」
安保理は26日、イランへの制裁の復活を半年間延期し、その間に外交による解決を目指す決議案を採決しました。
提案した中国やロシアなど4か国が賛成した一方、イギリスやアメリカなど9か国が反対したため決議案は否決されました。
イギリスなどは先月、「イランが核合意に違反している」として制裁を復活させる「スナップバック」の手続きを開始していて、決議案が否決されたことを受け、日本時間のあす朝にも制裁は復活する見通しです。
イラン アラグチ外相
「安保理議長に対し、きょうの決定は違法だと宣言するよう求めます。終了した制裁を復活させようとするあらゆる試みは、拒否されなければなりません」
イランのアラグチ外相は、アメリカなどの狙いは決議案を否決し、外交を再開させないことだったと批判しました。
また、制裁が復活した場合、IAEA=国際原子力機関との協力を停止すると警告しています。

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