イスラエルのネタニヤフ首相が国連総会で演説し、パレスチナを国家承認した国々について、「恥ずべき決断」と非難しました。
記者
「ネタニヤフ首相が壇上にあがると、一斉に各国の代表が席を立ち始めています」
国連総会は26日、ネタニヤフ首相が一般討論演説に臨む際、パレスチナに加え、複数の国の代表部が抗議の意を示して退席しました。
一方で、イスラエルの支援者は立ち上がって拍手で迎えるなど、会場は異様な空気に包まれました。
演説でネタニヤフ氏は、フランスやイギリスなどが相次いでパレスチナを国家承認したことについて、次のように主張しました。
イスラエル ネタニヤフ首相
「恐ろしく間違ったことをした。あなた達の恥ずべき決断はユダヤ人や罪なき人へのテロを助長するだろう」
また、ネタニヤフ氏は承認した国の指導者たちについて、「ユダヤ人の殺害は報われるとのメッセージを送った」と批判しました。
記者
「ニューヨーク中心部ではイスラエルに抗議する人達が声を上げながら行進しています」
一方、マンハッタン中心部では1000人を超える参加者が行進し、「戦争犯罪者がこの街にいる、我々は声を上げ続けよう」などと、ネタニヤフ氏に抗議しました。
抗議デモ参加者
「何十万人もの子どもたちの殺害を正当化し、防衛行為だと偽装しようとする姿は吐き気がする。腹立たしい限りだ」
ネタニヤフ氏は週明けにトランプ大統領と会談する予定で、自身の政策について引き続き支援を求めるものとみられます。

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