(ブルームバーグ):暗号資産(仮想通貨)マイニング企業の米テラウルフは、データセンター拡張のため約30億ドル(約4500億円)を調達する見通しだ。グーグルが支援する仕組みを使うという。パトリック・フルーリー最高財務責任者(CFO)氏が明らかにした。
モルガン・スタンレーが取引をまとめており、ハイイールド債またはレバレッジドローン市場を通じて調達し、早ければ10月に実施する可能性があるという。同氏がブルームバーグ・ニュースのインタビューで話した。
信用格付け会社は、今回の案件についてジャンク(投機的格付け)債に通常分類されるBB格からCCC格の間のどの評価にするかを検討中だ。グーグルが取引を支援する見込みで、これによって格付けが高まる可能性もある。
人工知能(AI)ブームを背景に、データセンターや画像処理半導体(GPU)に加え、それらを稼働させる電力へのアクセスがかつてないほど不足している。
こうした状況の中、既に必要なリソースを備え収益性の高い用途を探す暗号資産マイニング企業には、データセンターの空きスペースを求めるAI関連企業の関心が集まっている。
取引の条件は依然として協議中で、必ずしも取引が実施されるとは限らない。
グーグルの担当者は発表された以上のコメントを控えた。モルガン・スタンレーの担当者もコメントしなかった。
原題:Google-Linked Crypto Miner Plans $3 Billion Debt for Data Center(抜粋)
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