26日の東京株式相場は日経平均株価が反落。米国株が割高感への警戒や利下げ期待の後退から下げたことに加え、日経平均株価が前日まで連日で最高値を更新してきたことによる過熱感が重しとなっている。

東京エレクトロンや日立製作所、ディスコなど人工知能(AI)関連の一角が安い。トランプ米大統領が「企業が米国内に医薬品工場を建設していない限り、ブランド化または特許取得済みの医薬品に100%の関税を課す」と発表し、医薬品も売りが先行。

半面、食品や建設、銀行や商社、不動産などの内需株は高い。3月期決算企業の中間配当の権利付き最終売買日で高配当株が買われやすい。為替の円安傾向が強まっていることも相場を支えており、東証株価指数(TOPIX)は上昇する場面がある。

三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト

  • 朝安く始まった後に徐々に上げていく展開を予想、押し目買いが入りやすい
    • 配当取り狙いの買いが支えになる
  • 米国では経済指標が堅調で利下げ期待がやや後退し、ハイテク株が売られた
    • 国内の人工知能(AI)銘柄にも重しになるが、大きく崩れる要因にはならない
  • 日本株のじり高相場が止まるとすれば、米景気の先行き不透明感が強まった時だろう

インサイト

  • 東証33業種中22業種が上昇、鉱業が上昇率トップ、医薬品は下落率トップ
  • MSCIアジア太平洋指数は前日比0.3%安

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.