ベッセント米財務長官は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が明確な利下げ方針を打ち出していないことに失望感を表明した。

ベッセント長官は24日午前、FOXビジネスとのインタビューで「金利はあまりに景気抑制的であり、下がる必要がある」と指摘。「パウエル議長が年内に少なくとも100-150ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)という目標を示唆していないことに少し驚いている」と述べた。

パウエル氏は23日、ロードアイランド州でのイベントで、今後の政策判断を検討する中で、労働市場の軟化とインフレ上振れリスクの双方に取り組む必要があるとの見解を示した。

講演でパウエル氏は、「短期的なインフレへのリスクは上方向、雇用へのリスクは下方向に傾いており、厳しい状況だ」と発言。「両面のリスクがあるということは、リスクの全くない道は存在しないことを意味する」と語った。

ベッセント氏はまた、新しくFRB理事に就任したスティーブン・マイラン氏を称賛した。マイラン理事は先週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.25ポイント利下げに反対票を投じ、より大幅な0.5ポイントの利下げを主張した。ベッセント氏は「新しい血が入るのは良いことだ」とし、「スティーブンは1週間で、バイデン政権が指名した理事が任期中に語った以上のことを発言している」と述べた。

パウエル議長の後任探しについてベッセント氏は、11人の候補者と面談を行っているとし、「来週は数多くの面談が予定されている」と説明した。

原題:Bessent Chides Powell for Not Championing Interest Rate Cuts(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.