高市総理が台湾有事について、集団的自衛権が行使できる「存立危機事態」になりうると答弁したことについて、中国政府は日本政府に抗議したことを明らかにしました。

高市総理が先週、台湾有事で武力行使があった場合、集団的自衛権が行使できる「存立危機事態になりうる」と答弁したことについて、中国外務省の林剣報道官は「中国の内政に対する粗暴な干渉であり、一つの中国の原則に違反するものだ」と反発。日本政府に抗議したことを明らかにしました。

中国外務省 林剣 報道官
「中国側はこれに強い不満を表明し、断固として反対する。すでに日本側に厳正な申し入れを行い、強く抗議した」

また、高市総理の答弁をめぐり、中国の薛剣駐大阪総領事が「その汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない」と自身のSNSに投稿したことについては、「個人のSNSでの発言にはコメントしない」としたうえで、「投稿は台湾を中国から分裂させようと企てる誤った危険な発言を対象にしている」と正当化しました。

そのうえで「一部の政治家やメディアが意図的に騒ぎ立てるのは無責任な行為だ」と批判しています。