(ブルームバーグ):台湾積体電路製造(TSMC)は10日、売上高の伸びが先月鈍化したと明らかにした。人工知能(AI)需要が落ち着き始めている可能性が示唆された。TSMCは、AI半導体で世界をリードする米エヌビディアに製品を供給している。
TSMCが発表した10月の売上高は前年同月比16.9%増の3674億7000万台湾ドル(約1兆8300億円)と、2024年2月以来最も低い伸びにとどまった。アナリストの予想平均によると、10-12月(第4四半期)売上高は前年同期比16%増となる方向。
世界のハイテク株は先週、急落。バリュエーションの高止まりに対する投資家の警戒感が強まった。ウォール街の最高経営責任者(CEO)らは、相場調整が近いとの警告を発している。
ヘッジファンドのサイオン・アセット・マネジメントは、エヌビディア株に対する弱気ポジションを開示した。サイオンは、08年の金融危機前に米住宅市場の崩壊を見越した「世紀の空売り」で有名になったマイケル・バーリ氏が率いている。
原題:TSMC Monthly Sales Growth Slows as AI Demand Moderates (Correct)(抜粋)
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